人工染料入りのヘナから天然100%のヘナ移行したいですか?
人工染料ヘナから天然ヘナにしたいですか?
今現在、人工染料入りのヘナで染めていてどうせやるなら天然ヘナに移行したいとお思いの方、
きっと少なくないのではないかと思います。
実際にはどんな感じなのか?何が違うのかわからないので一歩踏み出せない、
そんな思いもあるかもしれませんね。
では何がどう違うのか?どうしたら良いのか?
簡単に説明していきたいと思います。
人工染料混合ヘナとは何か?
天然ヘナに人工的な染料が入ったヘナです。
別名ジアミン入りヘナ、雑貨ヘナ、ジアミンヘナなどと呼ばれています。
天然ヘナとの大きな違いはアレルギーを発症しやすい成分
【パラフェニレンジアミン】という酸化染料が入っていいるかいないかです。
これは、一般的なカラーリングにも使われる染料です。
そしてかゆみが出やすい成分でもあります。
アレルギーの要因は他にもあるにせよ人工ヘナではこの成分でかぶれる方がとても多く使用後に痒くなったり、
ひどい方はアナフィラキシーショックを起こすことがあるなど問題があります。
もし今現在、人工染料混合ヘナを使用していて、いつも痒くなっているなら今すぐ使用を中止してください。
アレルギーが治ると思っている方もいるようですが、
1度発症したアレルギーは、同じ状況で人工ヘナをしていても良くなることはありません。
パラフェニレンジアミンの成分が入っているカラーリング剤なども使用不可です。
体がやめてくれと言っている状態です。原因物質に触れないようにしてください。
次に人工ヘナは染料が含まれているのでとても良く染まります。
染まりすぎるくらいです。
ほとんどの方が真っ黒に染めている印象があります。
ジアミンヘナと天然ヘナを混ぜて明るさの調節をしてくれているサロンなどはほとんどありませんので
とにかく暗めの仕上がりになりやすいです。
また、生えてきた部分だけに塗っても少しずつ重なっていき全体的に暗くなりやすいです。
人工染料のヘナは髪に良くないってこと?
そんなことないですよ。
人工染料が悪だと思う方もいらっしゃいますが、
カラーリングに比べれば人工ヘナの方がずっと良いです。
髪が痛むこともありません。
脱色剤、過酸化水素などを使いませんので刺激はほとんどありません。
へんな匂いもしません。放置時間も15分あればそまります。
色もしっかり入りますのでとにかく黒くしっかり染めたい方には有効です。
そして、どこのお店でもやってもらえます。
ほとんどのサロンで扱われていますので「ヘナをしたい」と希望すると
ほとんどが人工染料を使用したヘナです。
天然のヘナをしていると思っていても実は人工ヘナだった、
なんてこともあるぐらいメジャーなメニューです。
では、美容師として天然と人工ならどちらをすすめるか?
と言われたらほとんどの方に天然ヘナをすすめます。
天然ヘナだとどうしても染まらない方も中にはいらっしゃるのでそのような場合を除き、
天然ヘナをおすすめします。
一見、人工ヘナでも良さそうなのに、なぜ天然ヘナをすすめるか?
1つ目の理由は天然ヘナなら、アレルギーでかぶれてしまう心配が断然少ないからです。
人工染料のヘナやカラーリング、その他の染毛剤ではひどくかぶれてしまう方も
天然ヘナやインディゴ系なら染められる方も多いです。
2つ目の理由は天然ヘナの方がカラーバリエーションが豊富だからです。
天然ヘナは人工ヘナのようにしっかりとは色が入りません。
白髪の部分はやや光って見えます。
この部分が白髪だったんだな?とわかります。
ですが白髪染めのようには染まりませんが目立たない程度には十分に染まります。
とにかく真っ黒にしたいという方でなければ天然ヘナで十分対応可能です。
逆に天然ヘナで真っ黒にはできません。
そして、黒く染めると伸びてきたときに白髪との境目がはっきりしてしまい根元がとても悪目立ちしてしまいます。
ご自分では良いと思っている真っ黒は実は不自然だったりするものです。
天然ヘナに移行したい方は
現在人工ヘナで染めている方はおそらく、暗めにしっかりと染まっているのではないかと思います。
この場合は明るめの天然系ヘナで染めるとはっきりと境目ができてしまいます。
この境目ができないようにまずはやや暗めのヘナ(インディゴを含む)で染めていきます。
何ヶ月かかけて段々と明るめのヘナでグラデーションのようにして行くことで
自然なお色に移行する事ができます。
天然ヘナでも綺麗に染まりますのでぜひ挑戦してみてください。