ヘナって1種類じゃないの?
はい。1種類だけではないんです。
実は、ヘナはいくつかに分類されます。
いくつかあるヘナも、おそらく天然100%のヘナをベースに作られています。どのヘナを使っても脱色剤が入っていませんのでダメージはないので傷みません。ですが、どのヘナにもメリットがありデメリットがあります。体質に合うものもあれば合わないものもあります。
稀ではありますが、天然ヘナにアレルギーがありジアミンヘナなら大丈夫という方もいます。自然のものだからかぶれないんでしょ?とよく聞かれますが、そんな事もありません。パッチテストをして上手にお使いになられたらいいと思います。順に説明していきますので、当店での施術に関わらずヘナをするときの参考にしてみてください。
天然100%ヘナ(当店ではこちらのヘナのみ取り扱っています)
ヘナ100%もしくはヘナにインディゴやその他ハーブが混ざっているものです。厚生労働省へ化粧品登録されており、植物由来の原料だけでできています。天然なので白髪、カラー毛が染まるまでに少し時間がかかります。一度染まると色は長持ちします。
色によっては何度も繰り返すうちに暗く感じることもあります。
1番の目的はトリートメント、髪質改善、地肌のケア、最後に色です。髪は染まりますがついでだと思っていてください。
通常のカラーリングとは違いしっかり確実に狙った色は出しずらいです。また、その方の髪によって色の出方が変わります。まさに十人十色といったところでしょうか。
aLponaではこの種類のヘナだけを使っています。
HC染料混合ヘナ(当店では扱いなし)
化粧品に含まれる染料が入っており、化粧品登録済みのヘナとして流通しています。鮮やかな色や暗い色を出すことができるため便利です。色落ちしやすく退色は早いです。美容師側が理解していて詳しい説明があったり、補色として少し混ぜる分にはいいと思います。
アレルギーなどは出にくいと言われていますが、注意は必要です。
人工染料混合ヘナ(当店では扱いなし)
ジアミンヘナ、ケミカルヘナ、染料入りヘナなどと呼ばれています。色はとても暗く入ります。白髪も黒髪も暗い色になります。明るい色は選べない事が多く、とにかく暗くなると説明されることが多いです。放置時間は、たった10分でしっかり染まります。パラフェニレンジアミンという染料が含まれており、アレルギー反応が出やすいです。重篤な症状になる場合も多く慎重に扱うべき商品だと思います。
20年ほど前に問題になったヘナでもあります。天然だから大丈夫と言われ染めたらひどくかぶれたという事で新聞にとりあげられました。現在は雑貨とされており【人体には使用しないでください】と商品に記載されています。また、大手ドラッグストアやデパートなどでは販売されていません。サロンで使っているところはまだまだ沢山ありますし、サロンとしてはお客様には昔から使っていて、今から天然ヘナに変更出来ないという思いもあるのではないかと思います。
(とにかくしっかり染めたいという方には、天然ヘナでは明るく染まるため天然ヘナに移行できないのだと思います。ですが・・・個人的に思うことは、人工染料のヘナは染まりすぎて不自然だと思います。)
ヘナをサロンでされる場合、必ず確認していただいた方が良いです。
よく聞くのは、アレルギーがあるのに天然ヘナだと思ってジアミン入りのヘナで施術を受けてしまいかぶれたという話です。どんなヘナを扱っているかサロンに確認してみてください。天然、HC染料、人工と、その場で細かく答えられない場合、そのお店での施術は少し不安がありますね。
明確に答えられるサロンで施術した方が良いです。
自分でする場合も商品の裏面にある成分表示、品質表示をよく確認しましょう。天然100%か、HC染料入りか、ケミカルヘナか。アレルギーのある方は慎重に選んでください。どのヘナを使ってもダメージはないです。髪は傷みません。ですが、どのヘナを使ってもカラーチェンジは難しいです。
ケミカルヘナは悪だ!
他の国では使用禁止です!
と不安をあおるようなことをアピールされてる方もいますが、
ご自分で十分に理解して使う分には何ら問題ないんじゃないかと私は思います。
アレルギーがある方は使ってはいけないものを我慢して使わないでください。